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BIM導入の経緯1

  • 執筆者の写真: OCHII JUNICHI
    OCHII JUNICHI
  • 2021年4月2日
  • 読了時間: 4分

みなさま、こんにちは。


前回のブログ更新からかなり時間が経ってしまいました。

昨年はコロナの発生で先行きの見えない不安な一年でしたが、

皆様のおかげで当事務所も無事に3年目を迎えることができました。

まだまだコロナ禍な世の中ですが、幸い私のワークスタイルはコロナ禍向きです。


さて、今日は私がBIMを導入した経緯について少しお話したいと思います。

昨今、BIM導入が日本でも進み、私がなぜ10年前からBIMを導入したのか、

ご興味ある方が多いようです。


私がRevitを導入を検討したのは2010年からでした。

Revitは2012年7月に導入しています。

本格的な導入検討をしたのは2012年5月からで、導入まで2ヶ月でした。


当時、南堀江にある設計事務所に勤めていましたので

事務所のPCを一台、また一台と使いながら体験版で3ヶ月程度Revitを使い込みました。

(コンプライアンス的にはダメなのだと思います。。。

            AutoDeskさんすいませんm(_ _)m)

Revitはとても奥が深く、1ヶ月の体験期間だけでは導入をするか否かを判断し、権限者の決済を仰ぐのは難しいと思います。

営業マンだけの言葉を信じる訳にも行かないと思いますので

このブログを読んで頂き、一助になればと思います。


当時、私の持っていたマインドは主に下記に示すものです。

・JWCADは作図枚数が多すぎる。紙をCADにしたに過ぎない。

・AutoCADはJWに比べれば、大幅に作図枚数を削減できるが、

 そもそも、CADは作図に時間を取られすぎる。

・図面相互にタイムラグがある(例、平面図と展開図)

・締切間近は同僚を巻き込み、しかも徹夜作業も強いられる

・これって「設計」業務なのだろうか?


おそらく、多くの意匠事務所が少なからず、今もこのような状況だと思います。

この状況を打破したいと言う強い思いからBIM導入を検討していました。


ARCHICADとRevitを検討しましたが、

・それまで使っていたAutoCADと親和性が高い

・設計から施工まで使えるソフト

・パラメータの設定が容易

・集計機能が強力

ということでRevitを採用したいと考えていました。

(ARCHICADにも良いところがあって、

      圧倒的に操作しやすいユーザーフレンドリーと言う印象でした)

Revitを採用したいと思ったのは、かなり早かったです。

触りだして2,3日で結論は出ていましたが、実際に実施図を完成させたいと

考えていました。


体験版で3ヶ月粘ったわけですが、はじめの1ヶ月はRevitのチュートリアルを

消化することで終わりました。

当時のチュートリアルは、私の業務スタイルには合っていませんでしたので

なかなか苦労したことを覚えています。また、CADとは違う文化を受け入れるのに

苦労したのを覚えています。

通常業務を18時までやって、その後は23時頃までRevitを触り、自宅のPCにも

体験版を入れて、連日、深夜までRevitばかりやっていた記憶があります。

1ヶ月触ると、Revitのポテンシャルの高さはよくわかりました。

ただ、実践でどう使うかが問題でした。


2ヶ月目以降は、当時私が担当していた案件の実施設計を行いながら

Revitで再現すると言う挑戦を行いました。

チュートリアルでは、企画図レベルのモデリングでしたので、

一般図、詳細図と書き込むあたりは、そもそもどうやるのか、

全くの手探りだったと思います。


ちょうどその頃、機会があって、安井建築設計事務所さんのテンプレートを

拝見させてもらったのを覚えています。

とても素晴らしいテンプレートで、モデリング例も同梱されていましたので

こちらの導入も合わせて検討しました。


3ヶ月目以降は、すでにCADの業務を上回りはじめました。

昼間の業務を夜間の数時間でこなすか、追い越すと言う事象に直面し

BIMの有用性に確信を持ったのを覚えています。

すでに、この頃、CADの作業は精神的にきつくなっていました。

平面詳細図でなぜ、壁の下地線をポチポチやっているのか、

線を動かしても、関係するものが追随しない等、

昼間の業務は苦痛を伴うものとなっていました。


その後は、事務所社長に直談判です。

とても理解ある社長に恵まれ、値も張るライセンスですが

安井建築設計事務所のテンプレートも合わせて導入していただきました。

今思えば、私がBIMを検討した頃から、事務所協会等を通じ、

BIM関連の情報や人を私に接触させていたのだと思います。

安井建築設計事務所のテンプレートがなければ、Revit導入の決定打は

なかったと思いますし、ARCHICADを採用していた可能性もあります。


本当に恵まれていたなと思います。


以来、CADは雑詳細関係のみに使っています。

雑詳細はRevitで描いても幸せにはなれませんので、CADがおすすめです。

(Revitはスケールアウトしている図面は不得意です)


次回、JWCADとAUTOCAD、Revitの業務量についてお話したいと思います。

長々と最後までお付き合い頂きありがとうございます。




 
 
 

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