top of page
検索

BIMはモデルが9割。

  • 執筆者の写真: OCHII JUNICHI
    OCHII JUNICHI
  • 2021年10月1日
  • 読了時間: 3分

こんにちは。


私事ですが

ご縁があり、下記ウェビナーのSessionA-5で少しお話をさせて頂けることになりました。

お時間ありましたら、是非、ご参加ください。

私のSession以外にも非常に有用なSessionがありますので、是非。





https://ogi-event.net/?utm_source=ogi&utm_medium=mail&utm_campaign=sig

※外部サイトを開きます


さて、ウェビナーの収録は既に済ませたのですが、少し気になった話がありましたので、

今回はその話をしたいと思います。



 

はやく図面がほしいというジレンマ


BIMを導入して間もない方や、BIMを導入した会社のマネジメント層の方は

図面がなかなか出来上がらないことにヤキモキされていないでしょうか。


実は私も導入当初は図面が出来上がらないことに焦りがありました。

正直なところ、簡単なスケッチ程度の図面はBIMは向いていません。

出来なくは無いのですが、早くはできません。

 

BIMとCADには明確な違いがある


BIMとCADはよく比べられますが、どちらも成果物が似ているからだと思います。

正確には、BIMの「成果物の一部」とCADの成果物が似ています。


しかし、両者には明確な違いがあります。

BIMはモデリングツールであり、

CADはドローイングソフトです。


したがって、BIMは本来、図面を描くソフトではありません。

図面は副産物に過ぎず、本来の生産物ではありません。


CADと違って図面ができにくいのは、「モデルを作る」と言う作業があるからです。

くどいようですが、図面は副産物なのでモデルが無いと図面はできません。


当たり前の事なのですが、私は3棟ほどBIMで設計するまでは

このことを「意識」できませんでした。

 

図面へのフォーカスは、生産性を著しく阻害する


図面に意識をフォーカスしてしまうと

図面を早く作ろうとするあまり、詳細線を多量に書き込んだり

文字を書き込んだりしてしまいます。


この行為は、後の変更対応や一元性を著しく阻害することになり

BIM本来の恩恵が受けられなくなります。


さらに、どこに詳細線や文字が入っているかは、描いた本人しか判りません。

これでは、せっかくのコラボレーション機能も台無しになってしまいます。

また、モデルとしての「実体」が無いので、集計出来ないという致命的な問題があります。

 

BIMを信じてモデルを作る


別の記事にも書いていますが、BIMは一般モデル、申請モデルまでが

モデリングの山場です。

それ以降の実施モデルは非常に早く密度を上昇させることができます。


それには、詳細線や文字がまったくないか、非常に少ないことが条件です。


そして、望まれる図面は多量に、且つ、一期に産出されます。

 

結局は早いBIM


モデルをしっかり作り込むことができれば、対JWCADで 70%、AutoCADで 50%の

工数削減が見込めます。

スピードも非常に早いです。

初期の図面が出にくいので、BIMの効果を疑問視される方は

是非、実施設計までをBIMで成し遂げてみて下さい。


二度とCADには戻れないはずです。



留言


bottom of page